精神科は、うつ病や統合失調症、双極性障害などの、心身の不調で悩んでいる人が治療を受ける医療機関です。精神科で看護師として働くことで、自分自身のキャリアを向上し専門性を高めることができます。精神科では看護師のほか、介護福祉士、薬剤師などの職業の人が勤務をしています。抗うつ剤や抗精神病薬などの医薬品を処方したり、認知行動療法や音楽療法などの治療を行います。

精神科の看護師は、患者がきちんと薬を服用したか、確認をすることが大事です。精神科の医薬品は正しく服用しないと、効果を発揮出来ないことがあります。症状の重い患者は、薬の服用を拒否することもあるので、必ず服用させる必要があります。薬剤師は薬の効能や副作用、服用の仕方などを患者に指導する仕事をします。

精神疾患で入院中の患者は、病気の症状が原因で身の回りのことができなくなることも少なくありません。入浴や歯磨きなどを怠り、衛生を保つのが難しくなることがあるため、精神科では入浴や排泄、歯磨き、食事などの身の回りのお世話をする必要があります。体の清潔を保ったり、排便がスムーズにできるように、配慮をしなければなりません。精神科の仕事は大変な一面もありますが、非常にやりがいのある仕事です。精神疾患は体の病気とは違って、どれぐらい良くなっているのか見極めが難しい病気です。看護師は精神疾患に関する知識を身に付けるために、日々勉強をする努力が必要です。コミュニケーション能力が高く、責任感の強い人が向いているでしょう。