精神科は、うつ病や統合失調症などの精神的な病気の治療を行う医療機関であり、ストレスが増えている現代社会においてそのニーズは非常に高くなっています。この精神科では様々な職業の人が働いており、その代表格が精神科医です。文字通り、精神疾患を専門に取り扱う医師であり、大学の医学部を卒業して医師国家試験に合格しなければなれないため、その人数は限られています。外科医のように手術を手掛けるケースはあまりありませんが、患者の気持ちに寄り添って治療ができるという点ではやりがいのある仕事と言えるでしょう。

また、精神科には、通常の医療機関と同じく看護師も働いています。精神科の看護師の特徴は、精神に疾患を抱えた患者を相手にするケースが多いため、治療の内容や薬の服用の仕方などについて、相手に理解してもらえるまで忍耐強く説明し続ける必要があるという点です。また、患者によっては自らをコントロールできずに暴れてしまうような人もいるため、そういった相手に立ち向かえるだけの芯の強さも求められます。

さらに、心理カウンセラーも精神科に不可欠な職業の1つです。心理カウンセラーは、精神科医のように医療行為そのものに従事することはありませんが、患者と話をする中で、彼らが抱える心の問題を解決するサポートを行うという重要な役割を担います。特段の資格は必要とされていませんが、2018年に導入された公認心理士という国家資格の取得者が増えています。